6x80ピンホールカメラ
コダックのブログで、紹介されていた6x80ピンホールカメラ。実写はこちら。おもしろい。
現像液の自家調合
HC-110にも飽きぎみだし、現像液調合して遊びたい、ということで薬品を買ってきた。また、図書館で『暗室百科』も借りてきた。買ってきたのは、
・フェニドン(フェリドン) Phenidone 15g
・メトール(メトールサン) Metol 25g
・無水亜硫酸ナトリウム(ソーダ) Sodium sulfite 500g
・無水炭酸ナトリウム(ソーダ) Sodium carbonate 500g
これだけあれば色々試せるだろうと、あまり調べずに買ってきたのだけれども、よくよく調べると作れる処方はかなり限られることが判明。
最初はHC-110と同じく液体を希釈して使用するタイプのPC-TEAを作ろうと思っていたのだけれども、PC-TEAのTEA=トリエタノールアミンというのがなかなか入手が面倒なようなので(そんなことないかも?)とりあえずは止めて、上記薬品類で出来そうなもので遊んでみようと考えている。
せっかく自家調合するのであるから市販の現像液に無いタイプを作ってワクワクしたいなあ、思いながら『暗室百科』をパラパラとめくり目に付いたのは高鮮鋭タイプとよばれる現像液。超微粒子や増感向きの現像液は売っているけど、これは見たこと無い。微粒子効果が薄くかなり粒子が荒れる、というのも興味をそそられる。ボイトラー処方(市販品としてはNeofin Blue)や、FX-1などがこれにあたる。これらのタイプは非常に薄い現像液であるため(薄いために溶解が少なく、また境界効果が強まり高鮮鋭になるらしい)、使用する薬品量も少なくてすむのも嬉しい。
自家現像に何を求めるか。私の場合はなによりもその「自家調合ワクワク」なので、あまり質というものは関係ない。いろいろ試してみたい。
はかりが無いのでまずは、それを買うのが先決問題なんだけど。
HC-110でEI3200
50ml入る右側の小型容器に移し変えて、そこから注射器(テルモシリンジ)で必要量ずつ吸い出して使う
昨年末にHC-110を買って以来、ひたすらHC-110だけを使っており、しかも最近はネオパンアクロスとの組み合わせで現像温度も時間も攪拌条件も同じのばかり。ということで、飽き気味であったので、ちょっと変わったことしてみようとトライエックスを入れたカメラのISO設定を3200にし撮影、現像してみた。
HC-110を1:100希釈し、現像温度は30度、時間は20分で、初期攪拌1分、以降5分おきに5秒攪拌というもの(The Massive Dev Chartのデータに倣った)。ISO400のフィルムでEI3200というのは、以前ネオパンプレストをSPD(スーパープロドール)で試したことがあるのだけれど、それより随分と良さげで満足。
トライエックス(EI3200)/HC-110(1:100)/フィルムスキャン
オリンパスのマリア観音的苦肉の策
マリア観音とは豊臣秀吉のバテレン追放令や江戸時代のキリシタン禁止令で弾圧を受けた者達によって造られた観音菩薩像を模した聖母マリアの像。キリシタンに対する弾圧から逃れる為に、菩薩像に似せたマリア像などを造って偽装し、隠れキリシタンとして信仰の灯を絶やさぬよう神へ祈りを捧げていたという。
一見、観音様だけれども、その実マリア様という禁教時代に生み出された苦肉の策である。反キリスト教の時代に、信仰を守りつづけることの難しさを教えてくる。
なぜ突然マリア観音かというと、カメラ店でコレを見たからである。
オリンパスが、あくまでxDピクチャーカードのデジカメという体裁を取りながら、マイクロSDも使えるアタッチメントを付属させているデジカメを発売している。頑固一徹xD教を守りつづけてきたオリンパスがついにマリア観音みたいなことをしだしたな、と思った。同志のフジが改宗しつつあるいま、さすがのオリンパスも弱気になっているようだ。